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夢の世界《レム・ワールド》

あらゆる世界線のポケモンが眠りにつき、見る「夢」。

夢が不思議な力で支えられ、巨大な共有空間として成り立つ世界を《レム・ワールド(夢世界)》と住民は呼びます。

「夢の中の別世界」には、たくさんのポケモン達が思い思いの姿で暮らしています。

レム・ワールドには様々な世界から住人が訪れているため、異文化が混ざり合っています。

年間日数・時間・通貨などの基準はディアルガが定めており、これに基づき生活が回っています。

通貨

《現実世界》

住人達がそれぞれ「起きている」時の世界、「元の世界」の事を指します。

元の世界がどのようなものであっても、自分がいわゆる「ポケモン」であれば夢世界へ招待されます。

現実世界と夢世界の時間の流れも個々で異なります。

こちらでの1日が現実世界の1時間であったり、1年であったり…。

夢世界で活動している間は、現実世界の体は眠りについたままなので、それによる障害が発生する場合もあります。

《夢の樹》

レム・ワールドと現実世界を繋ぐ不思議な大樹のこと。

主不明の浮島として空高くに浮かんでおり、太陽のようにどの夢島からも視認出来ます。

レム・ワールド内で「帰ろう」「起きよう」と願うと、夢の樹へとワープし、現実世界へ戻っていきます。

夢の樹への移動には、《虹の門》を介する必要がありません。(場所を問わずセーブ出来るゲームのようなもの、とお考えください)

《夢島》

レム・ワールドの住民は、必ず1人につき1つずつ、「自分の島」を持っています。

《夢島》と呼ばれるそれは、持ち主の心が反映される不思議な空間。

庭付きの一軒屋であったり、荒れ果てた森であったり…。規模も雰囲気も実に様々です。

基本的には島ごとに独立した空間ですが、夢島同士を合併させる事で領地を広げる事が出来ます。

これにより町や国が形作られ、集団で暮らすケースが現在では主流となっています。

どことも合併せず単独でありつづける島、小規模な合併島などは《浮島》と呼ばれる事も。

《虹の門》

合併していない《夢島》同士は、《虹の門》という空間転移術によって行き来が可能です。

魔法陣が描かれた地点で行き先を唱えると、その場所へとワープします。

夢世界の空間を司るペルラが編み出したシステムです。アルナディアの者であろうと、移動はこれを頼りにする他ありません。

「行きたい場所の情報(島の名前、持ち主について、具体的な風景)」が頭にないと正しくワープ出来ず、全く違う夢島へ飛ばされてしまう事故も少なくはないようです。


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《わざ》と《異能》

ポケモンの本来の能力のことは、《わざ(技・術)》と統一して呼ばれます。

どの住民においても、一般的な能力として日常的に使用できます。

一度に使える回数の制限、体力の消費など軽い制限が伴います。(原作ゲームのPPとお考えください)

それとは別に、強い力を持つ者に備わる能力が《異能》です。

主に2種類に分かれ、

・本来の能力が強化され、わざの域を超えるもの(女王の治癒能力など)

・本来の能力と無関係のもの(飛行ポケモンでないのに空が飛べる、など)

どちらもその力が強ければ強いほど、《欠陥》レベルも高く、まともではいられません。

《夢依存》と《欠陥》

夢世界への順応が進むにつれ、大きな夢島が所持出来る、強力な技が使える…と、力が強くなっていきます。

言い換えれば「夢への依存」であり、強い力の代償に様々な機能が失われていきます。

この現象は《欠陥》と呼ばれ、《異能》の発動とも深く関係するようです。

夢依存により強まる能力、欠陥により失う能力は個々で全く異なります。

症状が進行し、手遅れになってしまうと…?

《魔物》

レム・ワールドを脅かす謎のモンスターの総称です。

禍々しい獣、掴めない霊魂、不気味に動く物体など姿は多種多様で、一見普通の人と変わりない魔物も居ます。

知性を失い人々に襲いかかる魔物の出現は日常茶飯事。騎士団やアルナディアも日々対峙しています。

魔物の出現はおよそ50年前から観測されています。

正体について研究も進められていますが、未だに謎の多い存在です。

魔物自身にも出生の記憶が無く、どんなに理性的な者でも「気がついたらこうなっていた」と口を揃えます。

また、夢世界のどこかに魔物を統べる《王》が棲む…といった伝承もレム・ワールドにはあるのですが、

人々はおろか魔物達すら、そのような者を見たことはないそうです。

《夢の民》

「現実世界」を持たない、夢世界のみの存在のこと。姿形に関わらずこの名称が使われています。

強く念じる事で想いが具現化し、夢世界で命を授かるようです。

《夢の民》には現実世界が無いため、夢世界から出ることができません。

その存在も不安定で、感情や意思が薄い者や、幽霊のような者も少なくありません。