![]()

ふう。今回の「灯り星」はこれで全部かな…。
お仕事終ーわり!お疲れ様、リンホン。

ああ。お疲れ。

ねえ、ご飯でも食べに行きましょうよ。
先週は私に付き合ってもらったでしょ、今日はあなたの好きなものを…

俺は何でも構わない。お前の好物を選ぶと良い。

……やっぱり。
また、そんなこと言うのね。

いっつもこうだわ。私の我が侭を聞くばかりで、何も望んでくれない。
あなたって優しいの?それとも、どうでもいいと思ってるの?

いや、俺は…

…今晩はもう帰りましょ。
また来週ね、リンホン…。

……………ああ。
![]()

……でぇ、ひっく!
今後も…有志の団員を任されることにぃ…!

おお…結局そう決まったのかい。

ううう〜〜〜〜……。
あのっすねぇ!後ろに下がってくれてりゃあ!まだ!いーんすよ!
それがなんっすか!すぐどっか行く!魔物に突っ込む!のんきに遊ぶ!

ひっく… …せめて大人しくしてろって…

飲み過ぎだよ、ルシエル…。

かーっかっかっ!
…いやあ、お疲れお疲れ。騎士様は大変だねえ…。

全く持っておかげ様で、ね。
我ら騎士や、それ相当の戦士だけで動くならまだしも…民間人と一緒の任務だ。
はは、なかなか骨が折れるよ。

女王さまも…かんべんしてほしーっす……無茶……

…しっかしまあ、とんでもない事になったもんだ。
パンセレネとアルナディアが「競争」とは…。

直接の干渉は30年前の戦争以来。その経験者は今でもレム・ワールドに残っている。
競争と銘打たれても、下手を打つと引き金になりかねない。
…アルナディアは望む所かも、知れないけれどね。

なんだあー!かかってこいっす!アルナディアめーっ!!

かっかっか!
その意気その意気、頑張っとくれよ騎士様!

はぁ…。二日酔いはしてくれるなよ…。

ひっく…んぐ。
…………あれー…?

今度はどうかしたのかい。

…パンセレネの夜って、こんな暗かったっすか…?

夜?三日月の晩ならこんなものじゃないか?
…………あれ?
![]()

これはメイドのお嬢さん、夜更けまで御苦労様。
ご主人様はもう夢の中でしょうか?

………一時間前にご就寝を。

おやおや…それは残念だ。
では、こちらの手紙をお渡し願えますか。
夢の星空の消失について、調べ物をして参りましたので。

………承りました。

貴女のような可憐な女性を照らす星々が消えてしまう…実に嘆かわしい事だ。
必ずや解決してくださると、期待していますよ…。
フフ、それでは失礼。

ベル。来客ですか?

………ジュード様が。
………言付けを残されてもうお帰りに。

…ノクス様がお目覚めの内に訪ねるようにと、何度言えば解るのでしょう。
まったく聞き分けの無い男で困ります。

手紙は明日、私がお渡しします。
朝食の後にすぐ会議を催されるでしょう、準備を整えておきなさい。

………はい。執事長。

…夢の歯車が、今再び動き出すか。
我が主様お待ちかねの時間です。誠心誠意、お支えせねば行けませんね。
![]()

・・・・・・。

・・・おねがい きこえた。

かなえる ぼく ぼくは・・・。
![]()

ザワザワ… ガヤガヤ…

…皆さんご存知の通り、世界中の夜空から、星明かりが次々と失われています。
島によっては真っ暗な夜を迎えているコトでしょう…。

レム・ワールドの太陽、月、星は、《リュウシン》にて創造・管理されています。
ですがココの島の主も住民にも、特に異常は見当たりませんでした。
…であれば、単なる欠陥の症状じゃなく、《夢の樹》が関わっている可能性が高い。

ええ…。私共でも調査を進めておりますが、
もし関係あるのであれば貴方がたにご協力頂くのが良いかと考えまして…。

オイ。あのひょろっとしたニーちゃん…?は何モンだァ?

リュウシンの主の従者って言ったじゃーん!
ノワールちゃん話聞いてたっ??

ふむ…成る程。

ジーシー殿!こちらこそ、是非力とならせていただきたい。
樹に関係なくとも、星空の消失は解決すべき事象です。美しい夜空を護らねばなりません。

はっ!騎士様の綺麗事は尽きないな。
天の従者、お前は幸運だ。大船に乗ったつもりでいればいい。
オレ達アルナディアが問題ごとさっさと片付けてやるからな!

ではこれより、虹の門を開く。
全員そこより動かずじっとしておれ。

よろしくお願いします、ルボワ様。

…なんだ。お前も来るのか?

エメはあんたらの監視役としてお供させる。
禁を破れば罰を下すからね。これは競争であり戦争じゃあない。
ゆめゆめ忘れるでないぞ、戦士達よ…。
「七夜の星見祭」の幕が降りて間もなく、
レム・ワールド中の住民は、夜空の星々がだんだん消えている事に気付きました。
天体を司る島「リュウシン」でその原因を探すも解らずじまい。
であれば、夢の樹が何か関係しているかもしれない。それならば放っておけません。
島からの使者と共に、揃って新たな冒険へと旅立ちます。







