コスタ・アマナ前編1/2 ジャウハラ前編1/2 幕間 後編1/2
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お城、調べ終わりましたよ!
王子の身につけている赤いブローチ…。あの宝石から、強い【夢の煙】の気配を感じます。
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宝石…。そんな物に?
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ハイ。間違い無いでしょう。
【夢の煙】は、形のあるものに取りつこうとするのです。
どうにか回収しなければ、いずれ大変なコトになってしまいます…!
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それは…そうだが、王子の装飾品となると……簡単に手放してくれるかどうか…。
仮にも王子の護衛に就く身だ。間違っても攻撃など出来る筈もない。ううむ…。
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…事がアルナディアに知れれば…奴らにとっては絶好の機会だな。
奴らは王子の襲撃を厭わないだろう。となれば厄介だ。
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…もしかして、アルナディアには宝石のコトを教えないつもりなのですか?
ダメですよ!それじゃ「競争」になりません!
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エメ殿、悪いが今回はそのつもりだ。
【夢の煙】は手の届く場所にあるがそれを阻む壁が多すぎる。下手を打てば惨事を招きかねない。
ひとまずは王子の隙を伺いつつ、宝石を手に入れられないか画策するとしよう。
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…私達も手段を選んではいられないのだ。
夢の樹を早く取り戻さなくては…。
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…………。
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パンセレネ、三日月の羽騎士団長アスセーナ…参上致しました。
この度はコスタ・アマナの警備任務に我が騎士団の指名を賜り、恐悦至極に存じます。
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…ふうん、君が騎士団長さん?
思ってたのとちょっと違うなあ。…まあいいや!
ようこそ僕の国へ!セバスチャンにはもう会ってるよね。
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既に騎士団の皆々様を宿に案内させていただきました。
いやはや、あのような小さな宿しか提供できず申し訳ない!
なにぶん我が国の宿はどこもかしこも満員御礼、大賑わいなものでありますので!
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幸い騎士団くん達が溢れなくてよかったよね~!
まあもしそうなったとしても、この国で困る事は何もないんだけどね!
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その通りでございますとも!王子は本日も調子がよろしいですなあ!
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そうだとも、僕はいつだって晴れやかな気持ちさ!
…ただひとつ、あの魔女の事さえなければもっと穏やかでいられたんだけどねえ。
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…王子。詳しい任務内容についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
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任務内容?既に話したこと以上に何も言うことはないよ?
建国祭が開催されている間、魔女から僕を護る事。ただそれだけだよ。
あっ、くれぐれも建国祭を台無しにするのはやめてよね。
君たちの名誉に懸けても…ね?
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その魔女が仕掛けてくることは、確実なのでしょうか。襲撃の日時の目星などは…。
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はあ?いつ仕掛けてくるかなんて僕に分かるわけないよ、お馬鹿さんなの?
でも、あいつは必ず来る。悲しいよねえ…僕は友好を築きたいのにさ。
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………。
任務遂行の暁には報酬をいただける手筈ですが、その件について…。
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報酬?もしかして僕が君たちにお礼もしないで仕事してもらうとでも?
はあ…そこまで舐められてるとは思わなかったな。
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全くでございますな。ご心配ならずとも報酬は弾みますとも!
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失礼しました。我々の名誉にも懸かっているので。
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ふぅん。なんだったら君たちの望む好きなものをあげてもいいよ!
ロッジでも土地でもね。何でもいってごらんよ。
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…然様であれば、フィリップ王子。
貴方の胸の宝石を、報酬として頂く事は出来ますか?
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……………!!
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はは…ははは!あはははは!面白いこというねえ君!
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何でも、と仰られましたので。
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はは…! …確かに、確かにね。
この宝石は特別でねえ…。…あげてもいいけれど、ただではあげられないなあ。
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如何されますかな、王子?
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…そうだねえ。君たちに追加の任務を与えるとしよう。
このコスタ・アマナの海の奥深くに、忌々しい魔女めの城がある。そこへ向かってもらいたいんだ。
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まさか、魔女を直接倒せと仰るのですか?
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違うよ、慌てん坊だな君は!そこまで苦労は掛けさせないよ。
海底には、とある宝玉が沈んでいる。
海の蒼さを閉じ込めたようなそれは、【藍色の玉】と呼ばれる秘宝…。
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君たちに宝石をあげちゃったら、新しい宝石が必要だからね。
その代わりと成りうる石を集めて来て欲しいんだ。
海底に小さなものがいくつも散らばっているのさ。魔女を倒すより遥かに簡単だろ?
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……承知致しました。
これより三日月の羽騎士団は「コスタ・アマナ建国祭」期間中の警護任務に就き、
魔女の脅威の排除、及び【藍色の玉】取得のため、海底へと向かいます。
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よろしくね~、騎士団くん!
いやあ…僕はとってもうれしいよ!君もうれしいよね?…ね?
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ええ、光栄です…。
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(厄介事を更に押し付けられたが…平和的な手段に持ち込む事は出来た。上々だ。
魔女は気掛かりだが…それ以上に、アルナディアを警戒しなければ。
奴らは必ず何処からか嗅ぎ付けてくるだろう…。)
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確かに帰れと言われた筈だが…。
呼び出しとはどういう風の吹き回しだ?
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…先程の非礼を詫びよう。
貴様の意見を飲むと決めた。我々を陸地へと導く手助けを頼みたい。
但し、少しでも怪しい動きをしてみろ……貴様は野望を完遂する前に、泡となり消える事となるぞ。
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…ハハッ!
何がお前を心変わりさせたかは知らないが…その希望、応えてやるさ。
折角の建国祭だ、派手に祝ってやらないとな!
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ガハハハハハ!オレたちは大暴れすりゃァいいんだな?
地上を呑気にうろつく三日月のヤツらァ、きっと度肝抜かれるぜェ…!
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……全ては我が島の為だ……。
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何の用だ。わざわざ城から連れ出して…。
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…あなた様を信じて、大切なお話をさせていただきたいのです。
…アンネローゼ様の島があの男に奪われた経緯についてです。
協力を仰ぐ以上、あの男の力についても知ってもらいたくて…。
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オーサルアトゥイは、コスタ・アマナに「島を譲渡した」筈だろう。
領土争いも起こらなかったと記録に残されている。
…姑息な手段を使う国だ、無論その額面通りとは誰も思っちゃいないが。
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ええ。オーサルアトゥイは、あの男の異能の力により、追放されたのです。
「感情を共有する異能」…ある種の洗脳と言ってよいかもしれませんね。
自分の思い通りに、人のこころを動かす…。とても恐ろしい力です。
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アンネローゼ様は心優しいお方…。
その優しさにつけ込んで…あの男はアンネローゼ様を洗脳しました。
そして、アンネローゼ様自ら島を差し出すよう仕向けさせたのです。
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洗脳は徐々に解かれてゆきましたが、
先ほど申しましたように…アンネローゼ様のご様子が以前とは変わってしまいました。
そして裏切りを恐れ、他者との関わりを断ってしまわれた…。
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…コスタ・アマナの陸地ではあの男の力が十分に及びます。
おおよそ、人々の賑わいもあの男の力の影響なのです。
あの男の幸せは人々の幸せ。あの男が怒りに駆られれば、人々も…。
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…成程な。少々厄介だが、仕組みさえ把握出来れば策はいくらでも練れる。
情報提供、有り難く受け取ろう。
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こころを強く保てる事ができれば影響は少なく済む筈です。
どうかお気をつけて…。
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ザザッ…
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………殿?主殿!
あーあー、通信、聞こえてるかい?
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焔月か、どうした?
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騎士団に、王子から島の警護に加えて新しい命令の発布があったんだよ。
海底の【藍色の玉】ってのを持ってこいってさ。
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…! 藍色の玉ですって…?!
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【藍色の玉】は…アンネローゼ様のお力が込められた宝玉の呼び名です。
結晶として海底に散りばめることで、オーサルアトゥイを守護しているのです…。
無くしてしまったら、お力まで失ってしまう…!
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…絶対に奪われてはいけない宝玉…って訳か。
奴らより先に多く集め、アンネローゼの元に還せばいいんだな?
直ちに招集を掛けよう。…俺達に任せろ。
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…ええ。どうか、お助けください…!
パンセレネは建国祭護衛の要請を請け、海の王国コスタ・アマナへやって来ました。
当初の任務は護衛でしたが、建国祭の前日より、海底の都オーサルアトゥイの【藍色の玉】回収任務を命じられます。
防衛するアルナディアに回収される前に、一つでも多くの【藍色の玉】を回収しましょう。
海底には魔物が出没します。注意して進みましょう。
NPCは「アスセーナ」「ルシエル」の2名が参加します。
サポートとしてこちらには「大臣のセバスチャン」が付きます。
アルナディアはパンセレネに対抗すべく、海底の都オーサルアトゥイへやって来ました。
コスタ・アマナ襲撃を企てる都の主・アンネローゼの力の源である【藍色の玉】が狙われてしまいます。
遣わされたパンセレネに回収される前に、一つでも多くの【藍色の玉】を回収しましょう。
海底には魔物が出没します。注意して進みましょう。
NPCは「ノワール」「ノーチェ」の2名が参加します。
サポートとしてこちらには「人魚のクレタ」が付きます。
・両陣営の探索は同エリア、同時刻にて行われます。遭遇、合流はご自由に行ってください。
ただしクエスト自体は各所属のものを選択し進めて下さい。無許可での変更は出来ません。
・ゲーム中に出てくるイベントは作品のネタ作りに使って下さい。(忠実に再現・反映する必要はありません)
・今回のイベントは数日程度の出来事とお考えください。本陣への帰還、途中参加、ジャウハラ隊への移動も可能です。
ジャウハラ隊と合わせ、全ての登録キャラクターの総獲得ptが〈2000pt〉以上となればクエストクリアです。
3章は2つの夢島を舞台とし、前半戦と後半戦に分かれて追加クエストが出ます。
前半戦は追加クエストとして、コスタ・アマナ隊は【藍色の玉】を回収します。
パンセレネ、アルナディアのどちらが【藍色の玉】を多く入手したかにより、後半戦シナリオの内容が分岐します。
中間発表後、後半戦のクエスト内容が発表されます。
(掲示板の作品投稿は、第3章期間内であれば前半戦、後半戦に関係無く投稿が可能です)